About

尾上流日本舞踊名取・師範
尾上　 菊由起（おのえ　 きくゆき）

ここワシントンDC近郊で、尾上流日本舞踊の伝承と発展・普及 に努めて30年が過ぎました。お弟子さんには、長年お稽古に励 むベテランの方、初心者の方、学生さんやフルタイムの仕事をさ れている方、また主婦の方と年齢や背景も様々です。その皆さん の中で、ただひとつ共通しているのは、尾上流日本舞踊のお稽古 を通じて本物の伝統文化にふれ、自分と向き合い、充実した時 間を過ごしているということ。

敷居が高いイメージのある日本舞踊ですが、昔は沢山の良家の子 女が、立ち居振る舞いを学びにお稽古場へ通ったものでした。浴 衣や着物でお稽古をすることにより、美しい所作が身に付き、日 本の伝統文化のすばらしさが理解できるようになります。また、 舞踊の演目や練習量によっては、ジムに行ったのと同じくらい汗 をかき、インナーマッスルと足腰が鍛えられ、姿勢や立ち姿が非 常に美しくなります。

尾上流日本舞踊の美しい所作と多彩な扇使いを、基礎から丁寧に お教えいたします。そして、日本人が昔から大切にしてきた美意 識や自然に対する愛情などを、日舞のなかから是非感じ取ってい ただければ幸いです。

Certification Program

免状制度

日本舞踊の世界は奥が深く、一朝一夕に上達するものではありま せん。また、点数などで表される事もないため、自分の成果が目 に見えにくい面もありますが、尾上流では昇級制度を設け、初 級、中級、上級と免状を取得することができます。自分のペース で稽古に邁進するお弟子さん達の励みの つとなっています。

名取や師範の受験の際には、家元の稽古所にて試験を受け、三 代目尾上菊之丞先生のご判断を頂戴いたします。

尾上流菊由起稽古場

Lesson Plan

稽古の流れ

尾上流菊由起の会での稽古は、礼に始まり、礼に終わります。美しい立ち居振る舞い、礼儀作法が自然と身についていく内容となっています。扇子 本で、傘、花、手紙、川など、あらゆるものを表現いたします。稽古場は、すり足で足を滑らしたときの感覚、トンと足を踏み鳴らしたときの感触を実感できるよう、本格的な檜舞台に少しでも近づけるよう工夫されています。稽古時間は、休憩をはさんで約2時間です。休憩中は、師範や弟子間で談
笑を交え、和やかな時間が流れます。

*現在は新型コロナウイルス感染拡大防止の為、スカイプにてお稽古をしております。